世界にはいろいろなソーシャルネットワークサービスがあります。
日本では身近でも世界から見るとそれほどでもない、というようなガラパゴス化したものもありますね。
そのような中で、180ヶ国以上で20億人を超える人達が使っているメッセンジャーアプリが、

「WhatsApp」

です。世界最大のインスタントメッセンジャーアプリといえるでしょう。

このアプリの注目すべき点を取り上げてみたいと思います。

「WhatsApp」とは

WhatsApp svg

WhatsApp Messenger(ワッツアップメッセンジャー)は、アメリカのWhatsApp (WhatsApp Inc) が提供する、リアルタイムでメッセージの交換ができる世界最大のスマートフォン向けインスタントメッセンジャーアプリケーションである。2009年5月4日に提供を開始し、2016年2月1日午後(米国時間)にユーザー数が10億人を超えた。

「WhatsApp」のアプリをインストールしようとして注目できる点は「広告無し」「アプリ内課金なし」という点です。そのアプリが50億ダウンロードされているのでびっくりです。(googleplayのみ)
「LINE」アプリで5億ダウンロード(googleplayのみ)なので10倍多いということになります。

特に共感できるのはこの「WhatsApp」アプリのコンセプトです。
ターゲット広告を使用することなくメッセンジャーアプリを作るということをもとに

「広告無し、ゲームなし、仕掛けなし」というものでした。

このような状態のアプリは、基本的にキャリアやメーカーにはじめから搭載されているアプリならそのようなものもあるかもしれません。
しかし、最初から「広告無し、ゲームなし、仕掛けなし」を掲げて、それを実現させてしまうところがユーザーの伸びにつながるのかなと思いました。

ユーザーが伸びていくと、他の業者も黙っていないんでしょうね。
FacebookとGoogleが「WhatsApp」と交渉したようですね。

広告を収益としている会社とは考え方が大きく異なると思いますが、今はfecebookの参加「WhatsApp」となっています。

通信のセキュリティにも気を配っています。
エンドツーエンドの暗号化を使用してメッセージと通話は保護しているようです。
エンドツーエンドとは「E2E」とは通信する自分と相手を結ぶ通信経路の全体かあるいは両端を指します。
その部分が暗号化されているということはインターネットでは欠かせないものです。
「WhatsApp」では、通話する相手と、自分はエンドツーエンドで暗号化されているため、第三者が傍受することができないようになっているということです。
インターネット通話での不安感を払拭してくれますね。
このことが世界中のどこにいてもインターネットがつながるところでできるのは安心できるメッセンジャーアプリと言えますね。

WhatsAppとアクトン氏

アクトンはコンピューターサイエンスの学士号を取得してスタンフォード大学を卒業し、1996年にYahooで最初に採用された従業員の1人になり、数百万人を獲得しました。
アクトンは2007年にYahooを去り、シリコンバレーに戻る前に旅行をしました。皮肉なことに、Facebookでインタビューを行いました。それはうまくいかなかったので、彼は誕生前のスタートアップWhatsAppでKoumに入社し、共同創設者の地位に就き、約20%の株式を手に入れる間、少数の元Yahoo同僚にシードラウンドに資金を提供するよう説得しました。
基本的に、彼はWhatsAppを、それが始めた純粋で理想的な形式で再作成しています。無料のメッセージと通話、エンドツーエンドの暗号化、広告プラットフォームへの義務はありません。

Exclusive: WhatsApp Cofounder Brian Acton Gives The Inside Story On #DeleteFacebook And Why He Left $850 Million Behindより

「WhatsApp」の創業者のその一貫した考え方に共感しますね。
コミュニケーションをするということの極限を考えたアプリのように思えます。

基本的にわたしたち人間は「伝える」ことによってつながっているわけですから・・・

口を使って話すだけでなく、手話もあれば、雰囲気で伝えることもあります。
使用する言語も違いますし、手紙やメモ、メールなどの文章を使用することもあります。

アプリの制作最初から「広告無し、ゲームなし、仕掛けなし」の考え方で、
人が人に伝えることを追求し続けていることは立派だと思います。

Facebookへの売却は大きな決断とだったと思いました。
そして決して譲ることのできないポリシーを持って仕事をしていること、アクトン氏自身の良心を守る行動を取ることによって多くの報酬を捨てたものの積極的な考え方は捨てていないこと。
とても清々しい生き様を感じます。

アクトン氏は次の「Signal」というアプリに力を注いでいます。

Signalには数百万人のユーザーはいなくとも、「プライベートなコミュニケーションをアクセス可能でユビキタスなものにする」というゴールを持っているそうです。「無料でチャットや通話ができ、エンドツーエンドの暗号化が施され、広告を載せる義務を負わないプラットフォーム」という「純粋で理想的なWhatsApp」の再構築に、アクトン氏は取り組んでいます。

良心のため960億円の報酬を捨てたWhatsApp創業者ブライアン・アクトン、Facebookとの決別を語る – GIGAZINEより

まとめ

世界最大のインスタントメッセンジャーアプリ「WhatsApp」を取り上げてみました。

すべてが無料で広告もなし、というのは便利かつ安心アプリですね。
そして、製作者の心意気にも感動しました。今はFacebook傘下なので今後はどう変化していくかはわかりませんが・・・・

「WhatsApp」のビジネス版も無料で登録できるようなので使ってみたいと思いましたね。
それと、「Signal」も興味深いアプリですね。このアプリも同じように広告無しのアプリとなっています。

アクトン氏は、次のようにも語っています。
「極端な富は、あなたが望むほど自由ではない」

最後まで読んでいただきありがとうございました。